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ここまで言って、小夜ははっと思い当たったようで、手を口に当てた。
伊吹はそんな小夜のしぐさをみて、こっくりと小夜の考えを肯定した。
どうして、この森は昔の太古のままの姿でいられたのか?
人が――小夜たち人間がこの森を恐れ、近づかなかったからだ。他の森へは人間たちはずんずんと入り込んでいる。そうして、木を切り、動物を狩り、植物を採る。そうしていくうちに、森は昔の姿を失っていく。
それが悪いことだ、とは言えない。なぜならば、そうしなければ、人間は生きていくことができないからだ。
「ぼくもね、それはもちろんわかっているよ」 |
勘違いしないでね、と伊吹は言った。