遙か縁の土地めぐり



かずら橋

祖谷を訪れた日の第1関門となったかずら橋。
――蔓でできています。
川の上にかかっている橋。
揺れます。揺れます。
足元から下が見えまーす。

でも,がんばって渡る決意をした神子二人。
渡る前からへっぴり腰(笑)
いや,だって怖いんだってばー!
下が見えるのはだめなんだってばー!

めそめそ。

でも,心の中で
「私は平家の神子!こんなことでへこたれてたまるかー!」
と繰り返す。
――あれ,源氏の神子じゃなかったっけ?ま,いいや。
熊野の神倉神社のときは
「私は源氏の神子!こんな階段でへこたれてたまるかー!」
と繰り返しておりました。
あ,あと,
「頼朝さまのばかー!」
(↑神倉神社の階段はめちゃくちゃ急で怖い。ついでにいうと頼朝さまが寄進した)

どうやら私は「怒り」と「思い込み」でハードルを乗り切る人間のようです。

周りの景色を楽しむ余裕などまったくございません。
きゃー,おじさん,そんなに揺らさないでー(家族が怖がっているのを面白かがって揺らすおじさん現れる)

必死になって渡り終わって振り返ると,友人が橋の真ん中あたりで,見知らぬおじさんとお話しています。
いやー,余裕あるな!すごいな!
と,思って待っていたら……

「途中で怖くなってべそっていたら,知らないおじさんに慰められた」

と(^^ゞ
あ,あれはいい景色を見てなごんでいたんだじゃないんだ……。

混雑しているときは,そうとう並ぶらしいです。
そこまでして渡りたいかー……。
うん……わかるよ!渡る前は「渡ってみよう!」って思うよ!!(笑)

って,肝心のこの橋の由来を書くのを忘れていました(笑)
この橋は,ここまで逃げてきた平家の人たちが,いざ追手が来た時にすぐに落とせるよう,蔓で作った,という言い伝えが残っているそうです。
所説あるみたいですけれどね。
ちなみにここよりもさらに奥に別の蔓橋があるようです。
そちらもなかなか…すごいらしいですよ?

作品とのかかわり

作品中には出てきません

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