遙か縁の土地めぐり



本陣伊藤邸跡

龍馬とお龍が滞在していたという屋敷の跡でございます。
それにしても,史跡としてはとっても小さいのに,こんなものがきちんとありました(笑)

近くには花街があったようでして,あるとき龍馬が遊び歩いていたら,お龍が怒ったので,その怒りを鎮めるために三味線を弾いたという話があるんですが,その三味線を弾いたのがこのお屋敷でだったそうです。

三味線で弾いた内容はこれまたなかなか愉快な内容でした。

恋は思案のほかとやら
穴門(あなと)の瀬戸の稲荷町
猫も杓子も面白う
遊ぶ郭の春景色
ここに一人の猿回し
狸一匹振り捨てて
義理も情けもなき涙
ほかに心はあるまいと
かけて誓いし山の神
家に居るのに心の闇路
探り探りて 出でて行く

ぷぷぷ…。狸はお龍のことですよ。猿回しは龍馬自身のこと。
狸にたとえられて,お龍はおこらなかったのかねえ…。
呆れて許したってことですけれど(笑)

説明書きはいくつかあったのですが,その中でもわかりやすくまとめてあったのがこれ。

龍馬とお龍が生活した本陣伊藤邸跡
幕末の当主助太夫(久三)は,龍馬の活動を物心両面から支えた人物です。
龍馬と助太夫との関係は,龍馬が薩長同盟実現に向けて下関を訪ねた慶応元年(1865年)に始まりました。以来,龍馬は下関を訪ねるたびに伊藤家を寄宿先とし,慶応3年2月10日からは,同邸の一室「自然堂」を借り受け,愛妻お龍とともに暮らし始めます。
伊藤家では,龍馬の朝帰りにお龍が激怒することもありましたが,夫婦で歌会に参加するなど,仲睦まじい日々を送りました。

ちなみに伊藤家は,鎌倉時代から続く有力者だったようです。

作品とのかかわり

作品中には出てきません

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