遙か縁の土地めぐり



弥山

弥山の頂上へは,紅葉谷からロープウェイで行く方法と,地道に登山する方法と二種類があります。
体力に自信がある方は登山をどうぞ(笑)。
CDでの弁慶と望美はどう聴いても,登山組ですな。私はもちろん,体力に自信もありませんし,時間ももったいないので,ロープウェイを選択。

ロープウェイで徐々に上へと上っていきます。この弥山のロープウェイ,ちょっと変わっておりまして,途中で乗り換えがあります。最初は少人数のもの,乗り換え後は10人くらい乗れるものに変わります。

で,乗り換え地点で外に出てみて絶句。
いやー…雪ですよ,雪。やっぱり残ってましたよー。これじゃあ,上は…。

これがロープウェイの乗り換え地点。私,ロープウェイで乗り換えがあるのに乗ったのは,生まれてこの方,初めてでした。


終点に着くと面白い看板発見!その名も「モンキー情報」(笑)。いや,そのまんまなんですが,お猿さん出没情報のようでした。野生のサルがたくさんいるようです。私が訪れたときは,お食事で森へと入っていっているとのことでした。
しまったな…なんでこんな面白いもの,写真に撮ってこなかったんだろう(笑)。

ロープウェイ乗り場の近くにある岩場のてっぺんまで登ってみると,とてもきれいな景色を拝むことができます。
小さな島々と,海と空と。
とてもきれいなのでオススメです。

そして,ロープウェイ乗り場から山頂を目指します。案内板によると,ここから山頂までは30分ほどとなっていました。
しかしですね…見上げると… うー…遠い…遠いぞ…。
ホントに30分でつくのか?
まさか走って30分とか言わないよね? どうみても30分で到着するような距離に見えないんですが。直線距離とか言わないでよ?
気を取り直して,ひとまず歩いてみることにしました。
が,出てみてびっくり。

雪。
雪です。
当たり前ですが,雪です。
数日前に降った雪が残っていたのです~。
くー,めげるな,私! ここまできて引き下がれるか~。行くぞ,絶対行くぞ!見てろ,七不思議~(笑)。

えーと,ちなみに七不思議になぜこだわっているかと申しますと,「遙か3」のCDに弁慶が弥山の七不思議について語っているものがあったからでございます。
どんな内容なのかは意地悪して教えてくれませんでしたが。
そんなわけで,今回の弥山の目的はCDにあった七不思議探しでございます(爆っ)。

さてさて,山道でございますが,思ったほどひどくはありませんでした。
そりゃあ,急なところはおっかなびっくりでございましたが(笑)。それから何度か滑りましたが。運動靴で行っておいてよかった~。
中にはヒールのある靴でいらっしゃっているお姉さまもおりましてー…無茶だ…。

途中にあったのがこの閼伽井堂。
どうやらここには水が湧き出ているんだとか。しかも,どんな干ばつのときでも枯れないんだと。

さて,弥山本堂についてびっくり。
本堂でも…人がいない(笑)
さすがにここに常駐しているのは厳しいんでしょうかねえ…。

弥山本堂から眺めた景色です。
って,木しか見えませんねー。後ろに海が見えるんですがね…。澄み切った空気が…さ,寒い!

で,笑ったのが,小さなガラスの箱。なんと飲み物です。飲み物が無人販売(笑)。
いやー,でも雪…雪ですヨ…。頂上までまだだいぶあるのかしら…と少しばかり不安になったり。ある意味,熊野の神倉神社のときのようにスリリングでございました。
いえね,登ったはいいけれど,下りれるのか,私!というところが(笑)。

さて,さらに先に行きましょう。

これは「くぐり岩」。
この岩をくぐっていくのです。そして,本当はこのくぐり岩をくぐったあと,すぐそばに「弁慶水鏡」と呼ばれるものがあるはずなんですがねー。どれですかねー。見つかりませんねー…。

結局見つけることはできませんでしたけれど!(笑)
「土砂が溜まっていることが多い」とあったので,おそらく…そうなんでしょう。となると,ふつーの観光客には見分けなぞつかんがな。
それから七不思議。
CDでもありましたが,ちゃんと宮島で入手したガイドブックにもそのことがかかれていましたし,弥山のサイトにも書かれていました。
残念ながら,すべてが残っているわけではないのですけれどね。

そうこうするうちに,ばんざーい,山頂に到着!

そして,山頂にもやっぱりいた!鹿が(笑)

こちらは七不思議のひとつの龍燈杉です。
枯れてしまって,その姿を見ることはかないませんが,それらしきものの根株だけが残っています。中央の黒っぽいものがそうです。

龍燈杉の名前の由来は,幹や枝が曲がりくねって,龍のすがたに似ており,さらにいうなら,この杉から海上に浮かぶ龍燈を拝むことができるから,ということです。
龍燈は旧暦の正月の頃,風が静かで波が穏やかなときに沖合いに現れた火,と伝えられているとか。どんなものなんでしょうね。

さて,山頂にあるのはこれだけではありません。

こちら,弁慶の足跡です(笑)
どれかわからなくてうろうろしちゃいましたよ。
説明書きも何もないんだもの!
弥山のガイドブックを下で買ってこなかったら,確実見過ごしていたわ…。

山頂から下っていくと,干満岩があります。
これも七不思議のひとつ。

この岩には穴があいていて水が入っています。
満潮の時にはあふれて,干潮の時には乾くんだとか。しかも塩水。
昔は目が不自由な人が,この塩水で目を洗って,傍らにあるお地蔵さんに拝むとご利益があるという言い伝えがあったのだけれど,今はそういった風習はなくなったんだそうです。

さらに七不思議を探します。
こちらは弥山本堂のすぐ横にあった錫杖の梅。
紅梅のようです。弘法大師が立てかけた錫杖が梅となったとか。
弥山に不吉なことがあると咲かない,といわれているそうです。

こちらの建物は霊火堂。
弥山本堂の前にあります。
日本三大不滅の法灯といわれている霊火があります。
が,私が最初に訪れたとき,ちょうど霊火堂は火事で焼失した後でございました…。
ここの火は平和記念公園内にある「平和のともしび」の元火となっているそうです。
これも七不思議のひとつだったんですけれどねー。

リベンジで訪れたときの再建されていた霊火堂が写真です。

中にある「消えずの火」。
厳密にいうと,火事で消えちゃったんですけれどね…。

さて,それ以外の七不思議はこんなものがあります。
1つは曼荼羅岩。
しかし,そこに続く道が崩壊(^^;
私が訪れたときには危険なため現在立ち入り禁止。

1つは時雨桜。
現在は枯れて果てていて株しか残っていないとのことです。

1つは天狗の拍子木。
これは見ようと思って見られるものではないかと思われますが(笑)。
午後2時を越えると昔から弥山山頂などでは妙な声が聞こえたんですと。
これが拍子木の音に似ていたから「天狗の拍子木」と言われたのだそうです。全国各地に結構ありますよね。拍子木の話は。

弥山山頂までいくのは,それなりに体力がいりそうですが,それでもがんばっていく分,眺めもよく,また結構楽しめるところでした。
なお,登る前に,下で「弥山史跡巡り」というガイドブックを購入することをオススメします。これがあると,より楽しめますし,逆にないと,何がなんだかわからん(笑)。
駅の売店で売ってましたよー。

作品とのかかわり

朔と共に清盛がいるところを目指す

最終決戦に向かうことを敦盛と決意する

洞窟で八咫の鏡を入手する

弁慶と一緒に山登り。七不思議について教えてくれたが、詳細はまた今度、とはぐらかされる

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