遙か縁の土地めぐり



大聖院

弥山を下山した後,ふらふらと大聖院というお寺へ参りました。
この大聖院は,空海が弥山で修行して開いたお寺のようで,あの仁和寺を総本山とする真言宗御室派なんだそうで。ほー…。

弥山山頂にある弥山本堂などのお堂もこの大聖院のもの。
――ということは…。
そう,山頂ではいただけなかったご朱印もここでいただけるのです。
で,いただいてみました。

――若いお坊さまが書いてくださったのですが…ムッとされてしまいまして。
私が訪れた頃って,まだ世の中ではご朱印ブームの前だったこともあり,このお寺に訪れている人もあまりいませんでした。やはりおなごがいただくのはイヤなのでしょうか…ちょっと悲しかったり。
「弥山本堂のご朱印もいただけますか?」
とお聞きしたところ,
「どうしてもというのなら,あげないこともない」
といわれた時には,もうどうしたらよいかわからなくなりましたよ…ぐすん。
こんなこと言われたの初めてだ…。
ううう…だって弥山本堂のご朱印もあります,って案内が貼ってあったのに…。
ちゃんと本堂だってお参りしたのに…。
そんなにおなごがご朱印をもらうのはいかんことなのでしょうか…。
確かに納経はしないけれどさ…。ちゃんとお参りはした後,帰り際にいただこうとしたのにな…。
あまり普通の人間が参拝してはいけないお寺だったのかしら…。

落ち込んだ心を慰めようと,境内をうろちょろ。
境内には心和むようなものがたくさんありました。
心がほっこりするような表情豊かなお地蔵さんとか。

十二支のお地蔵さんとか。

それにここのお釈迦様,涅槃仏でございます。
日本ではあまり見かけないですよね。

最後に,さっきいやな顔された社務所の前を通ったところで,ふと気づく。
焼けてしまった霊火堂再建へのお布施のお願いでした。
私,普段はお布施などしないのですが,なんとなく弥山の霊火堂が見られなかったのが残念だったこともあり,瓦のお値段を納めてきました。
――決して背後で弁慶さんの気配を感じたからではございませんよ?(笑)

こちらは,お布施をしたときいただいた茶碗になります。


作品とのかかわり

作品には出てきません

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