遙か縁の土地めぐり



上時國家

能登半島の旅最終日に向かったのは,上時國家。
壇ノ浦の合戦の後,能登に配流になった平時忠の子孫の家ってことでございます。
本当はすぐ近くに下時國家というのもあったんですが,開館時期が限られているようで,この日はそれに該当せず,あきらめました。
というか…売店すら開いていない閑散期の平日。

私たち以外,誰もいない。
おそるべし…。

到着して,車を駐車場に置いた後,このながーい坂道を上ります。

その先にあったのが,こちらの建物。
この中が資料館のようになっています。

写真撮影はOKということで,たくさん撮らせていただきました。
で,最初の部屋に入った途端,いきなりがーんとテンション上がる私と友人。
だって,そこかしこに…蝶紋\(^o^)/
そこかしこに蝶紋があるのです(←当たり前)。

さすが,直系のおうち…。
欄間も素晴らしいです。
お庭もシンプルではありますが,苔むしている感じが心落ち着きよきかな…。

ゆかりの品々も展示されていました。
鎧兜にも蝶紋。

神棚も立派でした。
説明書きによりますと,神仏混淆時代の作だそうです。神様も仏様が姿を変えたものだと考えれており,差別なく祀る宗教観によるもので,屋根の部分は神社の千木,下の台の部分は仏様が座る蓮台を表しているそうです。

ちなみに,キリコもありました。
実際に使われているのかな?小さなサイズのものでしたけれど,やっぱり蝶紋!
裏側には確か「時國家」と書いてあったかと。

入り口の欄間もそれはそれはミゴトなものでした。

ちなみに私たちのテンションがさらに上がったのは,これをみつけた瞬間。
ちょうど出口付近にあったんですよね(=入口なんですけれどね)。
お土産もので売っているものはこれだけだったかな?
巨大な蝶紋の最中\(^o^)/
こんなのみたことないよ!
これは買うしかない。巨大だが買うしかない。
わいわいしていると,受け付けの方がいらっしゃって試食させてくれました(^^)
そんなに甘すぎずちょうどよい感じ。
1人1つずつ買いました(笑)
結構食べるのが大変だったけれどね!

こうして実際に残っているものを見ると,もう1000年以上も昔のことなのに,本当にあったんだな,本当にいたんだな,と感じることができますよね。
しかも,京都からはだいぶ離れたこの能登で。
とても不思議な気分になりました。

作品とのかかわり

作品中には出てきません。

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