遙か縁の土地めぐり



源三窟

「源三窟」という源平縁の史跡があるということで行ってみました!
――「なんで源?平家じゃなくて?」と思っていってみたんですが,源氏のほうでした。
近くに平家ゆかりの「妙雲寺」というお寺があるので,ややこしいですねー。
片や平家の落人,片や源氏の落人…。
頭がこんがらがっちゃいます。
パンフによりますと,義経腹心の部下であった源有綱が,義経が頼朝に追われるようになったため,彼は塩原へと逃げ落ちました。
しかし,地元の領主にとらえられてしまいいます。が,義経の部下とわかり,命だけは助けられ,この洞窟で隠れて暮らすようになりました。
そんな中,米のとぎ汁が洞窟の外に流れ出たことで頼朝軍に発見されてしまい,非業の最期を遂げました…というお話のようです。
米のとぎ汁で見つけちゃうなんてすごいですね。ああ,でも湯西川でも確かそう言われていて守られているってあったから,比較的落人的には常識なのかしら??(←どんな常識だ)

洞窟に入る手前には,有綱の墓碑があります。
有綱塚から出土した墓石を移設したとのこと。その塚はどこにあるんでしょうね?

私と友人が現地に着いた時間は,洞窟が開くちょっと前の時間で,まだお店の方が来ていませんでした(笑)。
しばらくまっているとおじさんがいらしゃって,いそいそと準備を始めまして。
待合室みたいなところがあり,そこで一通り説明してくださいました。
大河の話まで交えて,ね!
そこにはこんなにかわいらしい猫ちゃんもいました。

おじさんの案内でいよいよ洞窟の中へ!!

洞窟はいわゆる鍾乳洞でございます。
これは米洗いの滝。
米のとぎ汁はここでといだものが外に流れてしまったんですねー。

説明書きがなかったので,詳細はわからないんですが,源氏の塔なるものもありました。

落人がどんな生活を送っていたのか,蝋人形で説明した場所も。
この辺りは山ですし,土も痩せていたので,稗や粟が中心だったようです。
米は基本的に武士に献上されていたようで,村人たちの口に入ることは少なかったもよう。
そんな中,有綱は米を食べていたわけですから,領主から分け与えられていたのかしら?

再起を誓う有綱の人形も。
結局,米のとぎ汁のせいで無念な最期を迎えたわけですけれどね。

洞窟には武具資料館が併設されています。
主に安土桃山時代以降の鎧兜,日本刀や銃などが展示されていました。 中には,洞窟内で発見されたものも。

刀もありました。

観光地につきもののこれも! 

私たち,よく裏側からとか入っちゃうんですよね(笑)
このときもそうでした…。
表から入ったと思ったら,洞窟の入り口の下のほうにこんな入り口があって,こっちが正しい入り口だったんじゃないかと,大笑い。

作品とのかかわり

作品中には出てきません

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