遙か縁の土地めぐり



達谷窟毘沙門天

友人と一度目に訪れたとき。
中尊寺を見終わったわれらは,続いて遠出することに。
チャリがあればどうにかなる!
そうとうはなれた場所まで行こう,と……。
地図で見ても,結構離れております。実際…30分以上かかりました(笑)。

着いたのは結構遅く,まさに閉まるまでもう時間がない!という状態。
真っ赤な鳥居をくぐって,急いで中へ。

この達谷窟は,なんでも坂上田村麻呂が創建したんだそうです。
これが801年というから,ずいぶん昔のものだってのがわかりますな…いやはや,すごいもんだ。

ここの見どころは岩壁の中にすっぽり入っている毘沙門堂。
あ,写真は実は二度目に訪れたときのものです。一度目のときは,ここまできれいじゃなかったんですが,二度目に行ったときはきれいになっていたんですよねー。
清水寺の舞台を真似てこんなふうにしたんだそうですが…清水寺の舞台とはまったく違った趣があってよかったです。
もう,友人と二人して興奮。
こんなのめったにない(笑)!

もちろん,私たちがここを訪れたのは「遙か」と縁があるからです。
とはいえ,もちろん史実がらみですが。
まず一つ目。七堂伽藍を建てたのは秀衡の祖父清衡と父基衡です。
そして二つ目。奥州合戦を終えた頼朝がここに立ち寄り,お参りをしたと伝えられています。

そうそう!ここの見どころのもう1つ。それが岩面大佛!
大佛さまが,岩に彫ってあるんです。一体全体誰がどうやってあんな場所に彫ったんだろうと思ってしまうような場所にあります。

ちなみに,ここの毘沙門堂には,熊野にもあった牛王寶印がいただけます。
不思議な文字で書かれたもので,飾っておくと,悪鬼邪心を払い,福を招いてくれるそうな。

講堂とも呼ばれます。
802年に建立されましたが,1490年に焼失,その後,江戸時代に今の地に建てられたそうです。
が,これまた明治の廃仏毀釈で破棄。今の者は平成になってから完成したものです。

作品とのかかわり

作品には出てきません。

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