遙か縁の土地めぐり



源義経公東下り行列

旅の最終日の5月3日は,平泉で「源義経公東下り」が行われることになっていました。
まあ,テキトーに見て帰ろうか,と思っておったんでございますが,実は昼過ぎの行列じゃないと,義経とか弁慶とかが加わらないということが発覚しまして,急遽予定変更。
こうなったら,昼過ぎの行列もみてやろうやんけーっ!(笑)
本当は毛越寺とかのほうが,色々見られて面白いんだろうけれど,荷物がある私たちは,駅までの移動が楽になることを優先。
駅前に陣取ることにしました。

駅前を行列が通るのは
◆出迎え行列(義経を秀衡たちが迎えに行くもの。中尊寺発,毛越寺着)
10時50分通過予定
◆本行列(義経や弁慶,北の方などが加わったもの。毛越寺発,中尊寺着)
13時50分通過予定

ホテル「武蔵坊」に別れを告げて,出発したのは9時過ぎ(爆っ)。
駅までは徒歩約13分くらい?
もちろん,まだ駅前にはほとんど人なんぞおらんがなー。
まあ,ちらほらと交差点などで陣取っている人はいたけどね。
そんなわけで,二人そろってほどよい場所(ロータリーの一番奥まったところ。要するに駅の改札に近いところ)に荷物をドスリ。
そして,近くにあるベンチに腰掛けてぼー。

途中でじいさまに話しかけられたり,お弁当を買出しに行ったり。
結構あっという間に時間というものは過ぎるものですね…。
気付くと時間が近づいてきていました。

そして,いよいよ…というときになってアナウンス。
なんと,まずは行列が来る前に,近くの小学校の鼓笛隊が演奏をしてくれるんだそうな。
このためにきっと練習をたくさんしたんだろうなあと,ほんわかしました。

さて,そうして,やってきました行列! 出迎え行列はこんな感じ。

報道車
早馬武者
・本吉冠者高衡 ・出羽冠者通衡
・西城戸太郎国衡
従者
・秀衡公家臣騎馬武者 六騎
・同 鎧武者 五名
・泉冠者泰衡
従者
・泉三郎忠衡
従者
・牛飼童子 六名
鎮守府将軍 藤原秀衡公(牛車)
牛飼雑色 二名
藤原家侍女 市女笠・被衣 十名
秀衡公家臣 鎧武者 五名
源九郎義経公 空馬
従者
・牛飼童子 六名
北の方 空車
金売吉次(三条吉次信高)
従者
・金売吉次舎弟 吉六
従者
・秀衡公家臣 鎧武者 五名
・同 騎馬武者 十一騎

総勢72名…!

お馬さんは当然のことながら本物(笑)

こちらは秀衡公の後ろ姿。

義経公はまだ合流しておりませんので,乗る予定のお馬さんは空っぽでございます。

行きの行列のラストは仔馬さんでした。
可愛かった…!

ちなみに,この行列をする際,
「毎年,義経だけは俳優さんを呼ぶからなあ」
とタクシーの運ちゃんが仰っていましたが,このときも俳優さんをお呼びしていました。あ,大河で義経をやっていたときは当然のことながら,タッキーね(笑)。すごかったらしいっすよ。
毛越寺のお坊さんいわく,タッキーが出演とわかってから,問い合わせ殺到。
事前に泊まりに来て,
「どこが一番見えますか」
という人もいたらしい。
当日も,朝5時半くらいから,毛越寺門前に並んでいたんだと。
私たちが行った2006年は,少し落ち着いている感じかな?
賀集利樹さんが義経をされるとのことでした。 秀衡は宮城県のとある町の町長さん。北の方はテレビ局のアナウンサーの方でした。
それ以外の役も,どこかの会社の社長さんとか,学校の校長先生だったり。
――どういう人選なんだろー(笑)? いわゆる町の名士ってところかしら?

行列が過ぎたところで,友人は水沢まで行くことに。
なんと,彼女,平泉に来る日に,水沢の駅に貴重品一式置いてきちゃったんですよ(笑)。
平泉で駅員さんにいったら,取りに行かなくちゃだめって…。
というか,平泉には駅員さんがいないので,乗ってきた電車の車掌さんに言ったんですけどね。
一時間に一本とかなので,当日取りに行くわけにも行かず…仕方がないので,時間ができそうな最終日に取りに行こうとなったわけです。
「それまで私は,ヒモになる!」
彼女はそう宣言をし…。
いや,余分にお金を持ってきておいてよかったと思った瞬間でございました。

で,私は荷物を見ておき,彼女は水沢へ。
この日に取りに行くとして正解でした。
お祭りのおかげで,臨時電車がかなり出ていたのです。
なので,彼女は無事1時間後くらいに帰ってきました。
――近くの駅なのにね(笑)。

彼女が戻ってきてからは,お弁当の時間。 売店で買っておいたお弁当です。
その名も「創作弁当 源義経東下り絵巻」!
お弁当に入っていた説明書きにはこんなことが。

源義経公が東くだりのときに味わったであろう食材を用いて,旅をお楽しみいただけるよう,創作弁当に仕上げました。
・古代米(岩手県花泉産)
・岩手特産しいたけの松笠煮
・三陸の海から秋刀魚の昆布巻き,ほたて甘辛煮 ・おはぎ
・当地特産地鶏の照り焼き
・えびのてんぷら
・サトイモ・にんじんの煮物,絹さや,ぎんなん
・弁慶のほろほろ漬け
・当社自慢の前沢牛ローストビーフ
義経の安堵と秀衡の慈愛をイメージして創作されたおもてなし弁当です。

結構おいしかったです。
なんだか,健康的な感じもするし(笑)。

そうこうするうちに午後の部が近づいてきました。
気付けば,人も午前より増えている感じ…さすがというかなんというか。
本行列の前にも,別の小学校の鼓笛隊の演奏がありました。
かわいいなあ…。
それに引き続いて,いよいよ本行列が!
うわー……。
警察官がー…(笑)。
厳重な警備のもと,義経登場。
いやはや…似合っておられました。

北の方も♪

この姿でずっと歩くのって結構大変だろうなーと思ったり(笑)
こうして無事,行列を見送って帰途についたのでした。

そうそう!
弁慶にちなんで,お餅を持ちあげる大会が翌日行われるとのことで,駅にはそのお餅が展示されていました。
あ,地図は私たちが見学した駅のロータリーを示しておきますね(笑)

作品とのかかわり

作品には出てきません。

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