遙か縁の土地めぐり



常盤坂

函館には,函館山方面から海に向かってまっすぐとのびる坂が何本もあります。
なんでも,明治時代あたりに大火での延焼を防ぐために造ったとか。
その中の1本に「常盤坂」という名の坂がありました。
本当にたまたま通りかかって気づいたのですけれど。

「常盤」と言えば,源義経の母の名が「常盤御前」なので,それしか思い浮かびませんでした。
でも,まさか函館で,でねえ?(笑)
あははははーなんて言いながら,常盤坂の説明板を目にした私と友人。

「えええええ!?」

常盤坂

江戸時代後期,この坂の上に大石忠次郎の邸があり,そこに奥州の「義経腰掛け松」と称された名木の種を植えたという大きな松があったので,常盤の松に因みこの名が付いた。
また昔,坂の中ほど一帯に遊郭があって,遊女と別れたを惜しんだ客が坂を見返るということから「見返り坂」といわれ,上に芝居小屋があったことから「芝居町の坂」とも言われた。

義経と関係があった(笑)
いや,でもここで出てきた「常盤の松」ってなんぞや?
学がないので大前提で書かれていてもようわからん。というわけで,調べてみました。
どうやら,東京の渋谷氷川神社の神域にあったという名木のことのようですね。
伝説では常盤御前が植えたといわれているようです。
つまり,「義経腰掛け松」の種を植えて育った松があって,義経だし名木だし,じゃ,常盤松ね!じゃあ,常盤坂!ってこと?(笑)

北の大地で出会った 愉快な地名のお話でした。

作品とのかかわり

作品には出てきません

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